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2021年9月22日過剰歯とは🦷
いつもヒサドメ歯科のブログをご覧頂きありがとうございます^^
皆さん、過剰歯と言うのをご存知でしょうか?
通常の本数よりも多くできてしまった歯を過剰歯と言います。乳歯なら20本、永久歯なら28〜32本が通常の本数なのですが、それよりも多くできてしまう人が30〜40人に1人いると言われていてさほど珍しい事ではありません。原因としては遺伝的要素や、歯が作られる段階で歯胚と呼ばれる歯の卵が余分に作られたり、分かれてしまったりと言われていますが、はっきりとは分かっていません。
男性に多く見られると言われていますが、今回はお子様に対する過剰歯の見つけ方や、過剰歯がもたらす影響、処置法をいくつかご紹介したいと思います。
<過剰歯を見つけるポイント>
過剰歯が見つかる年齢はバラバラで、定期検診や他の治療で撮影したレントゲンでたまたま見つかるケースなどありますが、ご自宅でもできるチェックとしては、前歯に注目です!上の前歯の真ん中付近は過剰歯が多く見られます。前歯の間に過剰歯があると永久歯が真っ直ぐ生えるのをジャマして隙間が開いてしまうので、前歯が変な方向に生えていないか確認してみましょう。
もう一つは、乳歯が抜けたのに永久歯がなかなか生えてこない時です。過剰歯の影響により、永久歯が生えてこないケースがあります。もし抜けてから半年以上も永久歯が生えてこない場合は小児歯科などに診てもらった方が良いでしょう。
<過剰歯がもたらす影響>
①過剰歯自体がジャマになり永久歯が正しく生えるのを阻害する場合、歯並びや噛み合わせが乱れる場合があります。
②過剰歯の場所が悪いと、永久歯の根(歯根)を溶かしてしまう恐れがあります。歯根が溶けると内側にある神経も傷つき、死んでしまう危険すらあります。
③過剰歯を囲む様に嚢胞(膿が液状に溜まって袋状になっている事)ができる事があります。永久歯の歯根を溶かしてしまう危険もあります。
<過剰歯の処置法>
一般的に過剰歯は抜歯の対象で、埋まってる場合は歯茎を切開して抜歯する事もあります。すぐに抜歯するのか、生え揃うのを待つのか、先生の判断を聞いて治療を進めます。
しかし、他の歯に影響がない場合は経過観察になります。経過観察を行う際は定期的に歯科医院へ行き、異常がないか確認してもらいましょう。
過剰歯は歯の生え方に影響が出る場合が多く、しっかりと治療を進める必要があります。実際私の5歳の息子も上の前歯の歯茎がぷっくり腫れて、レントゲンを撮ったところ過剰歯が潜んでました。今は経過観察中です。もしお子さんに過剰歯があったり、もしかして?と思われる場合は是非ご相談下さい^^